最近、外国人を雇用したいという相談が増えてきています。
当事務所への相談も関西圏内だけでなく、
関東や中部からも依頼が多くなってきており、
外国人の雇用が増えてきている実感があります。
さて、今回は外国人を雇用するときに注意する点をお話します。
在留カードのどこをチェックすればよいのか
まず、会社や工場で外国人を雇用する際には、外国人の身元を確認していると思います。
その際に、必ず在留カードをチェックしてください。
チェックすべき項目は、下記の通りです。
- 在留カードに記載されている顔写真は本人かどうか
- 在留資格の種類
- 在留期間の満了の日
- 就労制限の有無
- 資格外活動許可の有無
について特に確認すればよいでしょう。
就労可能かどうかの判断の方法
また就労が可能かどうかの判断は、
在留カードに記載された就労制限の有無や、
資格同活動許可の有無、就労資格証明書によって
判断することができます。
在留カードが本物かどうかの判断の方法
在留カードの有効性を確認するためには、
法務省入国管理局のホームページに在留カードの有効性を確認する画面が有ります。
この画面では、在留カードの番号および交付年月日を入力すると、
入力されたカードの有効性を確認することが出来ます。
外国人が不法滞在と知らずに雇用した場合の雇用主の責任
在留カードの導入によって外国人の管理が極めて容易になりました。
そこでもし、雇用主が雇用している外国人が不法就労者であることを知らなかったとしても、
そのことに在留カードの有無を確認していないなどのことがあれば、
雇用主に過失があると言わざるを得ません。
その場合には、処罰を免れなかったり、雇用主が外国人の場合には強制退去処分に該当するので注意が必要です。